店舗デザイナー 津田 佳美さん 2005年度インテリア設計科卒業
店舗デザイナー
津田 佳美さん
2005年度インテリア設計科卒業
フラットデザインスタジオ
代表
- Q.インテリアの道を志したきっかけは?
- A.中学2年生のときに見た「TVチャンピオン」という番組がきっかけです。素晴らしい空間を生み出すプロの仕事ぶりに圧倒され「インテリアコーディネーターになる」と決意しました。このときに買った教本を、お守りとして今でも大切に持っています。
- Q.短大卒業後、フェリカに進学した理由は?
- A.「好きなインテリアを仕事にしたい」と思い、専門学校への再進学を選びました。フェリカ以外にもたくさんの学校を調べましたが、私がインテリアの道に進むきっかけとなった方がフェリカの卒業生だったことが決め手になりました。
- Q.フェリカで印象に残っていることは?
- A.入学当初はインテリアコーディネーターになることを目標にしていましたが、授業で店舗空間をデザインする面白さを知り、デザインの世界にグッと惹き込まれていきました。それがきっかけで、店舗デザイナーを本気で目指そうと思ったんです。「負けないぞ」と思わせてくれる仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境でしたし、プロとして現役で活躍している先生方のお話はとても刺激的で充実した毎日でした。
- Q.フェリカを選んで良かったと思うことは?
- A.とにかくすべてが良かったです!その中でも特に良かったのは、先生方も含めて一生の仲間に出会えたことです。就職試験の際に作品や図面、パースを面接官に高く評価いただき、希望した会社の内定へと繋げることができました。フェリカに進学していなければ、夢を叶えることもできなかったと思います。学んだこと、身につけたことがすべて私の武器になりました。
- Q.卒業後はどんなお仕事に就きましたか?
- A.地元福島の企業にも内定をいただいていましたが、どうしても店舗設計の仕事がしたくて東京の会社に就職しました。
- Q.具体的にどんな仕事をされていたのですか?
- A.デザイン部に配属され、アパレル系や物販の店舗、イベントの出展ブースなどを担当していました。あらゆる商業デザインをがむしゃらに勉強しながら経験を積み、5年目という早い段階でフリーランスとして独立しました。
- Q.独立した理由はなんですか?
- A.お客様と寄り添いながら想いを詰め込んだお店づくりがしたいという気持ちが強くなり独立を決意しました。収入に関しては、アルバイトをするなど方法はいくらでもあると考えていましたので不安はありませんでした。できない理由よりもできる理由に変えていきました。
- Q.現在のお仕事を教えてください。
- A.福島県で店舗設計をメインにフリーランスとして仕事をしています。ロゴ、販売促進物一式の制作やディスプレイの提案などお店を持とうと思った方のフルサポートを行っています。オーナーさんと本気で良いお店を創ろうとした際に、経営やブランディングの知識が不可欠だと感じ、中小企業診断士の資格を取るための勉強を始めました。今後についてですが、会社を設立し、一緒に仕事をする仲間を増やしていきたいです。
- Q.仕事をするうえで大切にしている信念は?
- A.関わっているすべての方に『良いこと』をするというのが私の思いです。誰かの意見のみを採用するのではなく、全員がフラットな関係で仕事ができるように心がけています。それが社名の由来でもあります。オーナーさんだけではなく、利用するお客様にも良い仕事、職人の方とも「またこのチームで仕事したいですね。」と言えるような関係を築きたいと思っています。お客様にはよく「仕上がりも良いけどなにより津田さんが楽しそうなのが一番良いね。」と言っていただくことが多いです。その仕事に関わったすべての方がやってよかったね、またやりたいねと言えるといいなと思いながら仕事をしています。
- Q.プロから見て学生時代にやっておくべきことはありますか?
- A.なぜ自分がインテリア・建築が好きかという初心や好きなことへの熱・楽しさ、困難や苦労などを学生のうちに仲間と共有しておくべきだと思います。友達と建築論を語るなど、自分自身をその道に導かせることが必要だと思います。体力や気力があるうちにある程度追い込むのも良いのではないでしょうか。生のものに触れること、立体であれば空間で感じること、木の匂いや触った仕上がり等も体感・体験しておくと将来役に立つと思います。ですから本物に触れることができるフェリカの【家創りプロジェクト】で学べることはすごく大きいのではないかと思います。
(インタビュー:2021年12月)
地元福島県内での店舗デザイン。「EACH DAY」「ペントノート」「氷屋パンプス」「TARACO」ほか。